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あけおめメール控えろってさ。なんでそんなコトになるかというと [雑記]

さてさて、今年も残すところあとわずかなわけだが、携帯各社とか通信サービス各社が「あけおめ」メールを控えるように呼びかけてる。

通信量が増えるからってのが理由なわけだけど、なんでこういうことになるかといえば、そもそもネット回線の仕様そのものが「全員同時に繋ぐ」ことを想定していないからだ。

携帯電話の通信やパケット通信、ネット回線というのは、たとえば100人契約していたとして、100人全員が同時に繋ぐことはないだろうと決め付けて、「まあせいぜい同時に使うなんて10~20人くらいじゃね?」的に通信量を割り出してる。

「ていうか繋がらなかったらもう一回試してもらえばよくね?」的な感じで、統計的に割り出したトラフィック量から逆算してサービスを提供してるわけだが、これをベストエフォート型という。

つまり「できるだけ努力しますよ(´_ゝ`)でも繋がらなかったらごめんなさいね。もっかいやってね」ってことだ。

これに対して、固定電話は100人が全員同時にかけても繋がるように保証している(通話中以外ね)。
これをギャランティー型という。
「絶対つなげてやんよ( *`ω´)」的な?

具体的なトラフィック理論やアーランについては正確ではなくざっくりだけど、まあ言ってみればこんな感じ。
「みんな一斉に繋げると壊れちゃう(´Д` )ビクンビクン」となってるのは、コスト的にも普段から全員分の通信回線を確保しておけないからだ。

あと、一斉送信が増えるという事情もあるかもしれない。
あまり密に連絡を取らない友人・知人とは、年に一回の「あけおめメール」だけのやり取りになっちゃってることとかもよくある話。

んで、たとえばアドレス変えてる連中とか、そもそも携帯の機種が変わってる連中もいるわけで、それを教えてもらわないままだったりすると、当然メールは届かないわけだ。
エラーとなって帰ってくるわけだけど、宛先不明で戻ってくるまで、実はパケットはネット回線をうろうろ泳いでたりする。

こういうエラーメールは、回線を流れるときに各ルータで全部の宛先に送られる。
「これドコ届けたらいいか知らん?」と、ルータAからルータB、C、D、…すべてに繋がってるところへドーンと問い合わせられ、受け取ったB、C、D、…も、「これドコ送ったらいいの?」とドーンと次のルータへ送信する。
こうやって、パケットの寿命(TTL:Time To Liveという)が尽きるまで泳ぎ続ける。

輻輳回避のための仕様だけど、短時間のうちに膨大な数の通信が同時に発生すると、当然回線は重くなっちゃうわけで。

そんなワケで、携帯各社は「あけおめ」メールの自粛を呼びかけてるのですよ。
毎年毎年。

まあでもやっぱ1月1日の0時00分に送りたいのが人情だよねぇ(´・∀・)

正しいことを知りたい人は「アーラン」とか「輻輳」とかで調べてね(´_ゝ`)
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